陰と陽の対立の具体例

「対立するふたつの性質における陰陽」の具体例を挙げていく。大量に挙げていく。おそらくうざいくらいだと思う。それには理由がある。野球の千本ノックと同じ。剣道の素振りと同じ。野球の千本ノックはうざいほど何度も行うことで、体に覚え込ませるのが目的。剣道の素振りは正しい剣の振り方を、考えなくてもできるようにするのが目的。陰陽の具体例をうざいほど列挙するのは陰陽のイメージを完全に定着させるのが目的。ざっとでもいいので目を通していただきたい。

すでに前回、「大胆・がさつ」と「繊細・神経質」の陰陽を取りあげた。下の図に示す。



さらに「太っ腹・浪費家」と「倹約・ケチ」の陰陽も取り上げた。



分かりやすい例から示す。



当然ながら明るい「明」が陽で暗い「暗」が陰。



これも当然ながら「昼」が陽で「夜」が陰。



「夏」が陽で「冬」が陰。夏至に陽がもっとも盛んになり、秋にかけて陰が徐々に生じてきて、冬至に完全な陰になる。春にかけて陽が徐々に生じてきて、夏に戻る。四季も陰と陽の移り変わり。



これも当然ながら「熱」が陽で、「冷」が陰。人間の心理でも「情熱」が陽。「冷静」が陰。



上図は似たようなのを3つ挙げている。

人によっては分かり切った内容かもしれないが、一見分かり切った基本をもう一度確認しなおし定着させることで向上することもある。私自身これを書いていて非常に勉強になっている。理解がさらに深まり定着する。足で土を踏み固めるように基本をさらに定着させる。難しい応用も大事だが、簡単な基本も大事。難しい内容が一見かっこよく、簡単な内容はかっこよくない。それで簡単な基本をおろそかにするので途中から行き詰って向上しなくなる人も多い。偉大な発見は意外と簡単な基本から生じる場合もある。













水の流れ時代の流れに沿うのが順。それに逆らうのが逆。



このあたりは私もよく分かっていない。「徳」が陽で「知」が陰としたが、安岡正篤によると「知」が陽で「徳」が陰だという。「徳」という根本が陰で「知」によって発展分化していく作用が陽なのだという。それはそれでよく分かるけれど、「徳」という根本が「主」であり、「知」という末節が「従」だ。当然「主」が陽で、「従」が陰のはず。どうしても「徳」が陽で、「知」が陰のような気がする。この辺はまだ勉強が足りない。

夏は完全な陽、太陽。冬は完全な陰、太陰。しかし春も陽とされ秋も陰とされる。春は陽だが冬から引き継いだ陰も残っている。それで少陽という。秋は陰だが、夏から引き継いだ陽が残っている。少陰と言う。「徳」と「知」も同じなのか。どっちが陽でどっちが陰か判断に迷うことがあるのも、少陽と少陰の場合と同じかもしれない。「自然」と「文化」もどっちが陰でどっちが陽か分からない。自然は天地が創ったので陽で文化は人間が作ったので陰のような気もするが、文化のほうが積極的なので陽のような気もする。二面性に関してまだ勉強中であって今後はっきりさせていきたい。



■作成日:2023年7月31日

続きは「陰陽」という分野横断的な視点をご覧ください。

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