皇帝暗殺

シスさんの実況Part33。

1:00~。

バルフレア「どこかの侵略国家のせいでああいう難民が増えているのさ。」
ラーサー「これ以上増やさないために友好を訴えて太戦を防ぐんです。父は必ず平和を選びます。」
バルフレア「必ず?大した自信だな。父親だろうが結局他人だろ。」

バルフレアがたった一言で相手の根拠を覆すのが面白い。「父親だろうが結局他人だろ。」
ラーサーのその後の沈黙がそれが的を射ているのを物語る。

10:20~。一行は大戦を止めるためブルオミシェイスの大僧正にあってアーシェをダルマスカ女王として認めてもらおうとする。
ここでアルケイディア帝国の敵国であるロザリア帝国のアルシド登場。
アルシド「私だけじゃ戦争を止められないんでラーサーに協力を仰いだってわけで。」
アルケイディア帝国とロザリア帝国は宿敵だが理想もしくは利害が一致すれば水面下で交渉協力する。

孫崎享という元外務省官僚の人の本に次の言葉がある。

通常どの国でも軍事力に訴えるべきだと主張する人々と紛争を何とか平和的に収めようとする人々がいることである。 軍事力に訴えるべきだと主張する人々に対して通常相手国からも軍事力に訴えるべきだと主張する人々が出てくる。 そして軍事的緊張を高め、その緊張の中で軍事力に訴えるべきだと主張する双方の人々が勢力を拡大する。 それを回避するためには互いに平和的解決を志向する者同士の連携を図る。これが国際政治で強く望まれることである。

ラーサーとアルシドの連携は「互いに平和的解決を志向する者同士の連携」だ。FF12が政治ゲームと言われる所以。

そして12:54。グラミス皇帝の暗殺が明らかになる。

話は前後する。グラミス皇帝暗殺の前、ヴェインは元老院とグラミス皇帝の合意によって帝都に呼び戻された。
そして1:48に戻る。帝都にかえったヴェインはグラミス皇帝と会い元老院を押さえる必要があると訴える。
ゲーム中には描かれていないが恐らくグラミス皇帝はいい返事をしなかったと思われる。
それでヴェインはグラミス皇帝を暗殺した。グラミス皇帝がいい返事をしていれば殺されなかったと思われる。

13:06~。ヴェインは邪魔なグラミス皇帝を暗殺し、その責任を元老院に押し付けて元老院を滅ぼす。
自分の独裁に邪魔な二者を同時に滅ぼす一石二鳥。
建前はあくまで元老院がグラミス皇帝を暗殺したわけなので、それが本当であれば一応ヴェインの大義名分は通っている。
本心は自分の権力欲しか考えていないヴェインだが、むき出しの権力欲ではなく大義名分を掲げ偽装する。
首謀者は自決しているという建前なのでこれ以上証拠の追及は出来ない。

ジャッジドレイスはヴェインが犯人と気づきヴェインの責任を追及する。
ちなみにザルガバースという目立たないジャッジも登場する。この人は善でも悪でもなく日和見と言ったところ。

ヴェイン「ソリドール家も私とラーサーを残すのみとなった。」
ヴェインがラーサーを滅ぼさないのはラーサーはまだ幼く邪魔な存在ではないから。
しかしドレイスはこのヴェインの言葉からラーサーにも手をかけるのではないかと疑う。
ドレイス「まさかラーサー様をも・・。」
ドレイスは剣を抜く。
ドレイス「ヴェイン・ソリドール!法の番人たるジャッジマスターとして貴殿を拘束させていただく。」
ベルガ「ヴェイン閣下を独裁官に指名したのは法を司る公安総局だ。分かるかドレイス?閣下に剣を向けた瞬間おまえは法にそむいた。」

ドレイス、ベルガともにあくまで少なくとも表面上は法に基づいて大義のもとにそれぞれの主張をしているのが、FF12らしい。

15:16~。ここでバッシュの弟ガブラス登場。ガブラスはグラミス皇帝派。ラーサー派でもある。
ヴェインにつくのであればドレイスを処刑しろと言われ処刑する。この辺の展開は陰鬱。

バルフレアの16:28のひとことを思い出す。

続きは破魔石と覇王の剣をご覧ください。

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