アーシェ救出

シスさんの実況Part15。

13:12~。 一行がオンドール公に面会するシーン。

オンドール公「バッシュ卿。私は貴公が処刑されたと発表した立場なのだが?」
バッシュ「だからこそ生かされておりました。」
オンドール公「つまり貴公は私の弱みか。ヴェインもおさおさ怠りない。」

これは何度も出てきますが、一応解説しておく。
世間的にはバッシュはオープニングでラバナスタ国王を殺した犯人。
犯人として処刑されたとされている。
そしてそれを世間に発表したのはオンドール公。
だからバッシュが生きていたとなればオンドール公は嘘をついたとして世間の信頼を失う。
バッシュの存在はオンドール公の弱みであり、ヴェインはオンドール公の弱みを握るためにバッシュを生かしておいた。

続いてバッシュが帝国にとらわれたアマリアつまりアーシェを救出するためにオンドール公に助けを求める。
しかし帝国に協力して独立を保っていたオンドール公にとってはそれは難しい話。

オンドール公「立場というものがあるのでな。」

オンドール公はバッシュに返答する。帝国のスパイはどこにいるかわからない。 立場上それはできないというわけだ。 しかし14:51~で次のように言う。

オンドール公「バッシュ将軍。貴公は死中に活を見出す勇将であったと聞く。あえて敵陣に飛び込めば貴公は本懐をとげるはずだ。」

これはつまり「私(オンドール公)がバッシュをとらえて帝国に引き渡すが、 そうして帝国に乗り込んでアーシェを救ってみないか、 私(オンドール公)自身打てる手は打ってみる」、ということを暗に意味している。
バッシュはすぐにその意味に気づく。
バッシュのハッとした表情からわかる。
FF12は表情一つでストーリーを展開させる。
同様にその意味に気付いたバルフレアは

「お、おぃ!」

と焦りだす。当然バルフレアたちも帝国に突き出されるわけだからである。 バッシュはバルフレアたちのほうを見て、

「悪いな。巻き込むぞ。」

と言いつつ、オンドール公に対して剣を抜く。 オンドール公は

「侵入者を捕えよ!」

と配下の者に言い、帝国のジャッジギースに一行を突き出す。 一行は帝国に捕らわれるわけだが、オンドール公は ウォースラを派遣して帝国内部で一行を救い出し、 バッシュたちは無事アーシェを救うことに成功する。

結局オンドール公は身近にいるかもしれない帝国のスパイに気づかれることなくバッシュに協力。
この当時オンドール公はバルフレアのことをよく知らない。
だからバルフレアあたりは帝国のスパイかもしれないと思ったかもしれない。

しかもお尋ね者のバッシュを 帝国に突き出すことで帝国に忠実だという評価を得た。 15:28~。

ガブラス「ビュエルバの反帝国組織は不自然なほど資金が豊富です。やはりオンドール公が背後から糸を。オンドールを押さえるべきです。」
ヴェイン「ところが彼から連絡があってな。檻から逃げた犬を捕らえてギースに引き渡したそうだ。」

ガブラスはオンドール公を疑っているが、バッシュをオンドール公が帝国に突き出したことでヴェインはオンドール公を信頼する。
有能な人はピンチをチャンスにできるが、オンドール公はバッシュに協力するというピンチを転じて自分に有利にしている。

22:10~。シスさんの言う通りオープニングのアーシェと自分の無力を思い知り力を求めるその後のアーシェはほとんど別人ですね。
力を求めるアーシェというのもひとつの大きなテーマになっています。

シスさんの実況Part17。

ヴァンたちは無事アーシェとパンネロを救ってオンドール公のもとに戻ってくる。

1:12~。アーシェはヴェインを倒すためにオンドール公に助けを求める。
オンドール公「王家の証を持たない殿下に今できることは何ひとつございません。」「では今の殿下に何ができると?」
しかしオンドール公はアーシェに厳しい現実を突きつける。
アーシェはますます自分の無力を思い知らせられる。

バルフレア「それはそうと。王女様を助けた謝礼はあんたに請求すりゃいいのか?まずは食事だ。最高級のやつをな。」
オンドール公「用意させよう。少々時間がかかるが。」
バルフレア「だったらそれまで風呂でも借りるさ。」

バルフレアはどんどん要求しているがこれは正当な要求。
義理も無いのにバッシュとオンドール公の計画によって帝国に突き出されたから。
オンドール公も受け入れている。

その間のアーシェの自分の無力に落ち込む姿が対照的で印象的。

3:42~5:54。ここは好きな場面。シスさんも「めっちゃいい場面!」と仰ってますが同感です。
ひとりひとりの会話内容がけっこう練られていて聞きごたえがある。

変声機の発想。
バッシュ「そして君に懸かる賞金も跳ね上がる。王族の誘拐となれば重罪だ。」
賞金が高いのは空賊にとって恐らく名誉なのだろう。
バルフレア「あおった家来も同罪だろうな。」
このバルフレアの一言は好きな言葉のひとつ。
よく考えられている。これも解説しずらいな。

続きはウォースラの最期をご覧ください。

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