力と正義

シスさんの実況Part21。

11:49~。破魔石についての会話。
アーシェ「暁の断片の力で帝国に対抗するだけです。」「危険だろうといま必要なのは力です。」
アーシェはダルマスカ復興のため力を欲している。

シスさんの実況Part24。

20:54~。 破魔石の使い方を聞くためにガリフの里を訪れるが、ガリフの長老は使い方を知らないという。

長老「飢えておるな。空しさをみたそうとあらゆる力を求めておる。人の力、魔の力、良き力、悪しき力。破魔石を求める者は破魔石に求められる者でもある。」
暗にアーシェのことを述べている。破魔石は権力の象徴。権力を求める者は権力に求められる者でもある。
人は権力を求めると権力の亡者になる可能性がある。権力がその人にとって「冷酷な主人」になる。
権力はその信者をつくるため権力を求める者を求める。

直後にラーサーが登場。大戦を防ぐためにアーシェの力が必要だという。
戦場になるのはダルマスカ。アーシェの力で大戦を止めたいという。
ラーサー「信用できないのであれば、僕を人質にしてください。」
この言葉からもラーサーの誠実さが伝わってくる。

ラーサーも権力を求めているが、彼は権力の亡者ではない。古代ギリシャのことわざに次の言葉がある。

賢者においては金は良き召使であるが、
愚者においては金は冷酷な主人である。

賢者は金を本当に自分自身や世の中をよくするために利用するので「良き」召使であり、
金はあくまで手段なので「召使」である。
しかし愚者においては金は目的であるから「主人」であり、
そういう人は寒々とした人生を送るから「冷酷な」主人である。

権力も同様なことが言える。
権力は「冷酷な主人」にも「良き召使」にもなれる。
ラーサーは世の中を本当に良くするために権力を求めており、彼にとっては権力は「良き召使」である。
正義を実現するための力であって、決して「冷酷な主人」ではない。

FF12で一番好きなキャラクターは会話内容が面白い実質上の主人公バルフレアだが、次に好きなのが誠実なラーサー。
この場面のラーサーの言葉も好きな言葉だ。

続きは帝国の争いをご覧ください。

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