アバランチと神羅の思想

ここ2ヶ月(2020/5~2020/7)FFVII REMAKEをやっていた。面白い。ハンパない。 FFVIIオリジナルに感動した人間にとっては最高のゲームだ。 1周目は難易度NORMALで2周目はHARDで全章クリアした。 FFVII熱があまりにも高まったので文章にしてみた。

FFVIIの思想について。 オリジナルけっこう忘れているので間違えていたらごめん。 REMAKEもオリジナルもネタバレあり。

このゲームでは4つもしくは5つの理念が存在する。 1つ目はアバランチの理念、バレットの理念である。 反神羅。反魔晄炉。 星の生命である魔晄の浪費に反対し、 浪費を行う神羅に対して暴力を用いたテロを行う。

以下バレットの動機。 故郷のコレル村で魔晄炉建設の計画があり、 生活が豊かになるということでバレットも計画に賛成する。 その後その魔晄炉で爆発が起き、神羅は不祥事もみ消しのためか、 爆発を村の過激派のせいにしてコレル村を滅ぼす。 それ以来バレットは反神羅、反魔晄炉となりテロを続ける。

思想的背景もある。 コスモキャニオンの星命学。 オリジナルでコスモキャニオンに到着した時、 バレットは聖地に来たような感慨を語る。 REMAKEでも星命学に言及している。 しかしREMAKEでエアリスが語る約束の地を 「おとぎ話と思っていたぜ。」と言っている点からして 星命学がアバランチの思想として血肉化していたかは不明である。

アバランチの理念はバレットの個人的な動機に共感できる面はあるが、 暴力を用いている点からして決して賛同できるものではない。

REMAKEでプレジデント神羅がバレットに以下の内容を指摘していた。 「魔晄なき後のビジョンなどないのだろう? 魔晄を使わずいつ来るともしれない危機が回避されたからと言って、 住民たちが貧しい暮らしに満足すると思うかね。」 バレットには確かに魔晄に代わる理念がない。 以前の貧しく清く正しい暮らしに戻るというのがせいぜいだろう。

分かりやすいが悪い意味でシンプルな理念でやはり賛成できない理念だ。

2つ目の理念は神羅の理念である。神羅の現実主義。 星の生命である魔晄を魔晄炉で利用し、住民の生活を豊かにし支持を取り付ける。 魔晄を利用することでいずれやってくる危機はいったん棚上げにして、 その間に解決方法を考える。

一見、単なる現実主義のようだが、彼らにも新しい試みはある。 ネオミッドガル計画だ。古代種が知っている「約束の地」を現実の世界に実現する。 ある意味崇高な理念であり、理想はあり単なる現実主義ではない。 古代種であるイファルナとその娘エアリスを宝条が研究しているのはその実現のためである。

しかし前任のガスト博士ならともかく宝条の人格からして道徳的に正しい形での 理念の実現にはならないだろう。ガスト博士とイファルナがノルズポルの近くの村に逃げたのも、 神羅の研究、宝条の研究が正しい形で行われていないからであるし、 エアリスが神羅の研究に協力的ではないのも、 神羅の考える約束の地が本質を捉えていないとエアリスは直感的に認識するからだろう。 神羅の理念はある意味着実で地に足の着いた理念だが、 やはり賛同できない理念だ。

続きは神となるセフィロスをご覧ください。


■上部の画像はガウディ

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作成日:2020/7/17

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