孔明の読書方法2

4.孔明と老荘思想

孔明が老荘思想を読んだかは明確ではない。 しかし、人は孔明の人生を読み解くときどこか隠者の雰囲気を感じないだろうか。

菜根譚から引用する。

書下し文 
軒冕の中に居りては、山林の気味なかるべからず。林泉の下に居りては、須らく廊廟の経綸を懐くを要すべし

現代語訳 
高位高官の地位に居る者は、山林に隠棲しているような趣がなくてはならない。林泉に隠居して居る者は天下を経綸する見識をいだくべきである。

上記の言葉ははあたかも孔明の人生を描写しているようである。孔明は隠棲時代に天下三分の計という大計を既にいだいており、後年、蜀の丞相となっても、 どこか隠棲しているような清らかさがある。

老荘思想と儒家思想の絶妙なバランスを、上記の言葉と孔明の人生に感じ取れないだろうか。

続きは孔明の読書方法3をご覧ください。

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