悪の構造3

イスラムテロの思想

イスラムの自爆テロも同様の構造がある。 彼らも偉大な思想を受け継いでいる。 言うまでもなくイスラム教である。

私はインドネシアのジャワ島のジョグジャカルタというところに旅行でいった。 そして変なものを食べたため腹を下してホテルで寝込んでいた。

ねぼけまなこでうつらうつらしていた時、 突然、異様な迫力を持った声が聞こえてきた。 それはあたかも神の声のようであった。

そして私は自分が神の声を聞こえるようになった、とは思わなかった。 その代わり私が思ったのは「そうか・・これがコーランか・・」という考えだった。

私はイスラム教徒ではない。豚肉も好んで食べる。 コーランが偉大だというのは同意するが、 それが本当に神の声なのか、偉大な詩人ムハンマドのポエムなのか よくわからないからである。

いずれにしてもイスラム教徒にとってはコーランは神の声である。 彼らは偉大な文化を受け継いでいるのは確かである。 そのために彼らは非常に強力な信念を持つようになる。 彼らは自分の行いが正しいと信じているのである。

しかしテロリストたちはそれを間違えた形で受け継いでいると考える。

イスラム教の全盛期のコーランの時代に戻るため、 イスラム以外の文化はすべて拒否するというのが彼らの思想である。

それのみならまだしも、暴力によって外来文化を拒否するというのは 私には正しいとは思えない。

先に述べた「悪」の構造は以下の通り。
①平凡な人間が
②偉大な思想や文化を
③間違えた形で受け継ぎ
④強力な信念のもとに
⑤間違えた思想を実行する

これをイスラム自爆テロに当てはめると
①テロリストという平凡な人間が
②コーランという偉大な宗教を
③間違えた形で受け継ぎ
④自分の命をも捨てるという強力な信念のもとに
⑤自爆テロという間違えた思想を実行する
となる。

続きは悪の構造4 偉大さの影をご覧ください。


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■作成日:2019/5/28


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