FF12の良い点はストーリーや会話である。若干わかりにくいが秀逸だと思う。
例えば一行が最初にビュエルバを訪れ、オンドール公に面会するシーン。 バッシュが帝国にとらわれたアーシェを救出するためにオンドール公に助けを求める。 しかし帝国に協力して独立を保っていたオンドール公にとってはそれは難しい話。
「私にも立場というものがある。」
とオンドール公はバッシュに返答する。帝国のスパイはどこにいるかわからない。 立場上それはできないというわけだ。 しかしそのあと次のように言う。
「バッシュ将軍。あなたは死地に活路を見出す将軍であったと聞く。」
これはつまり「私(オンドール公)がバッシュをとらえて帝国に引き渡すが、 そうして帝国に乗り込んでアーシェを救ってみないか、 私(オンドール公)自身打てる手は打ってみる」、ということを暗に意味している。 それにいち早く気付いたバルフレアは
「お、おぃ!」
と焦りだす。当然バルフレアたちも帝国に突き出されるわけだからである。 バッシュはバルフレアたちのほうを見て、
「巻き込むぞ」
と言いつつ、オンドール公に対して剣を抜く。 オンドール公は
「こいつらを捕えよ!」
と配下の者に言い、帝国に一行を突き出す。 一行は帝国に捕らわれるわけだが、オンドール公は ウォースラを派遣して帝国内部で一行を救い出し、 バッシュたちは無事アーシェを救うことに成功する。
結局オンドール公は身近にいるかもしれない帝国のスパイに 気づかれることなくバッシュに協力し、しかもお尋ね者のバッシュを 帝国に突き出すことで帝国に忠実だという評価を得て、 さらに昔からの知り合いであるアーシェの救出に成功したわけだ。
このように会話の内容をよく聞いてみるとかなり内容が豊富に出来上がっている。 良いゲームだと思う。
続きはFF12のストーリー2をご覧ください。
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■amazonレビュー記載日:2015/6/28
作成日:2016/4/1