近況 2023年12月10日

最近ずっと文章を書いていない。しかし別にボーっとしているわけではない。インプットに集中している。文章を書いている時期も充実しているが、書いていないときはもっと充実している。今年後半に書いた「物事の二面性2.0」「ビジネスリーダーの哲学と現代日本」も文章を書いていなかった時期、今年の4月~6月に大雑把な内容をつくった。この時期にビジネスリーダーたちの文章や伝記を20冊~30冊ほど読んで大略をつくった。文章を書いたのは、「物事の二面性2.0」が7月~9月で、「ビジネスリーダーの哲学と現代日本」は9月~10月だが、もともとは4月~6月の時期のインプットの時期の考えがもとになっている。

文章を書いていない時期は田植えのようなもの。文章を書いている時期は稲刈り。田植えしている時期は収穫するものはないが、しかし田植えの時期のほうが成長している。文章を書いていない時期は大略をつくる。文章を書いている時期も成長するがすでにある大雑把な流れを詳細化するだけ。

世間を見ると周りにせかされて稲刈りばかりしている人が非常に多い。そういう人はだいたい30代くらいでオワコンになる。すぐれた人たちもほとんどの人はこれで失敗する。短期的成果は若干犠牲にして長期的にみれば恐らくオワコンは避けられる。

それに連続して書くと、1日2、3時間とられて、本を読む時間が無くなる。書くのもそこそこ体力使うので長いシリーズは年に2本くらいで上出来かなと思っている。今年は「神は存在するのか」「物事の二面性2.0」「ビジネスリーダーの哲学と現代日本」の3つを書いたので、もういいかなと思っている。アイデアが湯水のように湧き出るとはいかないので、それくらいが現在の限界だろう。短いのはまたたまに書くつもり。

私のように仕事をしながら文章を書いている人は、仕事の合間に勉強している人が多い。私は逆。勉強の合間に仕事をしている。勤務日数が少ないので勉強に割く時間のほうが多い。仕事の日でも帰宅後2、3時間勉強できる。勤務時間は必要。しかし短いほうがいい。仕事しないでぶっ通しで勉強する場合、1日10時間の勉強で7日続けると、勉強好きの私でも頭がボーっとしてくる。だから時々息抜きが必要。仕事がその息抜きにちょうどいい。もちろん仕事から学ぶことは多い。大変だがやりがいもある。

私は朝早く起きる用事がないと、何日かすると昼夜逆転する傾向にある。そうなると健康にもよくないし、パフォーマンスも落ちるかもしれない。やはり短時間の仕事はあったほうがいい。

いま必要なのは静かな日常の中で勉強に沈潜することだと思う。金が必要かと言うと、当面はそんなに必要ない。少なくとも金はボトルネックではない。

日本は30年間給料が上がっていないというし、その通りだが、購買力でいうと上がっている気がする。ひとつはアジア諸国の安い労働力による製品のおかげで物価が下がっている。ふたつめはネットビジネスのおかげで物価はさらに下がっている。NetflixやPrimeVideoなど少額の会費で大量の映画やドラマを見れる。私の若いころは近所のビデオレンタルショップに行って、そこにおいてある映画しか見れなかった。DVDを買うのは¥3000もかかった。現代は安い値段で大量の作品から選べる。

書籍などもアマゾンノマーケットプレイスやヤフオクなどで非常に安く手に入る。昔は本1冊買うのもそこそこの出費だったのに、現在は以前の5倍くらい買えてる気がする。

アジア諸国の労働力とネットビジネスによる良い意味でのデフレは世界共通の現象だが、日本はさらにバブル以降みんな財布のひもが異常に硬いので、激しいデフレがあった。100円ショップなど。レストランも¥2000でびっくりするくらいおいしい料理が食べられる。結局購買力では給料は上がっている気がする。私も金はないが、貧乏という意識はそんなにない。たしかに世界を見れば各国もっと成長しているのだろうが、日本もそこそこ良い暮らしができる。日本が経済的に停滞しているのは小さい幸せでそれなりに十分と思っているからだと言うのはよく分かる。

あと、ビジネス思想をつくるのはひとつの重要な目標だが、それだけが目標なのではない。本質をとらえた思想はビジネスだけではなくいろんな分野に応用できるはず。そのような思想はまだ作れていない。しかしいつの日か、現代日本に必要な、いろんな分野に応用できる「本質的な何か」をつくりたいと思っている。

■作成日:2023年12月10日


■上部の画像は葛飾北斎

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