私が大学時代、知り合いの東大生二人と東大のキャンパスを歩いていた。 すると観光客らしい東南アジア人の二人連れが私たちに英語で話しかけてきて、 私たちに20分ほどついてきた。私が英語で対応したが、その間二人の東大生は英語を全く話さなかった。
私は異常事態だと思った。受験勉強の勝者であるはずの東大生が、英語を話せないのである。 英語を6年以上かけて勉強してきた日本人が、しかもその中で特に優秀と考えられている東大生が英語を話さないのである。
明らかに日本の英語の勉強カリキュラムが完全に失敗しているという事実を物語っている。 なぜなら日本の英語のカリキュラムを誰よりもきちんと消化した東大生が英語を全く話せないからである。 しかも失敗が明らかであるにもかかわらず全く改善されていない、改善する気配もないというのは、 それ以上に異常な事態だと思う。
確かに文法も非常に大切である。英文解釈も必要だと思う。しかしこれから世界が身近になり、 欧米だけでなくアジアとも密接に付き合っていかなければならない時代が既に来ているというのに、 英語を話せないのでは、日本は実質鎖国状態になってしまう。非常に大きい問題だと思う。
ではどうすればいいのか。
解決方法は簡単である。既に正しい勉強法が開発されているのだ。
『英語上達完全マップ』という本がある。本書に書いてある通り勉強すれば、誰でも英語が話せるようになるのだ。
と、なんか安っぽいセールスみたいな口調になってしまったが、実際本当である。
http://homepage3.nifty.com/mutuno/
左記リンクに本と同じ内容が書いてあるが本で読んだほうが落ち着いてしっかり読めるので、本のほうがおすすめではある。
私もやってみたが今までの勉強法が何だったのか、と頭を抱えてしまうくらい効果がある。
無論英語だけでなく、他の言語を勉強するときにも非常に役に立つ。
ただ一つ難点がある。本当にやる気のある人でないと途中で確実に挫折してしまうという点である。 紹介されている勉強法の内容は、ただ一つ、「音読」である。しかも同じ文章を30回音読するのである。 普通であれば30回音読するのはきついので10回でいいだろう、と勝手に考えてしまうが、30回が必須である。 音読回数を勝手に20回くらいに下げてしまうととたんに効果がガクンと落ちてしまう。 続けるのはかなりつらい作業である。単調で途中で嫌になる。しかし効果は抜群である。 音読を30回行った時点で、英語が自分の血や肉になるのが実感できる。 30回読むのだ。嫌でもその文章はすらすらしゃべれるようになる。 ただ本当にやる気がある人でないとできないのだ。語学を一つ覚えるというのは結構大変だというのがわかる。 しかし中途半端な語学の勉強をするよりも、本書に書いてある勉強法を推奨したい。
ちなみに音読するときは誰かに話しかけているつもりで音読したほうがいいと思う。より効果がある。
あと発音については何も書いてないので『英語耳 発音ができるとリスニングができる』がお薦めである。
上記2冊あれば英語の勉強法は大雑把にいえば大丈夫だと思う。
■上部の画像は熊谷守一
「かまきり」。
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■DIXIE DREGs
「Night of the Living Dregs」より
「The Bash」